主任日記

いちころ主任日記#19 切るのは簡単

いちころです。

 

先日書いたバイトさんの話ですが、

ダメ認定するのは簡単で、

何なら、切ろうと思えばいつでも

切れますよね。バイトなんで。

 

反対に、このダメだと思っている人を

上手いこと使うのは、

なかなかしんどいものです。

自分が折れたりしないといけないんでね。

 

という感じで、今回は

僕がバイトさんを

どう使っているのかについて

ちょっと書いていこうと思います。

 

 

仕事を褒める

人間は誰しもそうだと思いますが、

自分を認めてくれる人には

好意を持ちますが、

否定してくる人には、

嫌悪感を示したりしますよね。

 

それがそのまま、人の印象になったり

好き嫌いの判断になったりする。

 

バイトさんの場合、

初っ端に仕事の指摘をしたので、

僕に対する印象は悪く、

『自分を否定してくる人』

という認定をされていると思います。

まぁ間違いではないですけど。

 

その証拠に、作業中は

後輩くんとはべらべら喋っていますが

僕と世間話をすることは一切なく、

また話を振ってくることもありません。

 

これは僕が、話しかけてくんなという

雰囲気を出しているという

こともありますが、

あえてそうしています。

 

なぁなぁの仲ではなく、

上司と部下との関係を

キッチリ分けているんですよね。

だから、仕事以外の話はしないし

振ることもない。

 

で、ここからがバイトさんの

使い方なんですが、

『たまに褒める』んですよ。

そうすることで、

ドーパミンという脳内物質が出て

途端にやる気を出したりするんですよね。

 

例えば手が早くなったり、

自走(自分で考えて動く)しだしたり。

 

結果、上手くいっているので、

狙いどうりになってる感じですね。

 

 

ドーパミンの出させ方

脳内物質のドーパミンというのは

ご褒美ホルモンとか、

やる気ホルモンといわれていて、

嬉しいことや達成感を感じたときに

脳内で分泌されます。

 

なので、普段話さない僕が、例えば

『バイトさん、足付け上手いですね』

とかちょっと褒めて、

『このやり方だと塗りやすいです』

『助かります!』

とかいうと、とたんに笑顔になって

更に一生懸命作業をやりだし、なんなら

『他になにかやることはないですか?』

と、次の作業を食い気味に

聞いてきたりします。

 

実際に本当に上手で、

そこに嘘やお世辞は無いので

そこがミソといえばミソですけどね。

 

逆に、いつも喋っている後輩くんとでは

リラックスして話しているため、ずっと

ドーパミンが出続けている状態なわけです。

 

そうなると、

話している状態が気持ちよくなって

ずーっと喋ってしまう。

作業を忘れるほど夢中で。

 

そこで僕が

『はよ仕事しよか』

と中断させるので、バイトさんからしたら

どうしてもストレスに感じるわけですよ。

 

こういう関係を作り、

ストレスを与えつつもたまに褒める。

 

心理状態とかは分かりませんが、

鞭(注意や指摘)と飴(褒める)

を使い分けることで、

ある程度の仕事のやり方は

コントロールできる。

 

なかなか自走しないバイトさんに対しては

こういう使い方をしてます。

 

 

暇にさせない仕事の任せ方

もう一つあって、それは

やりがいのある仕事を任せること

です。

 

手が遅く、歪みが抜けないため

下準備は任せられることは限られるんですが、

逆に言えば、それ以外は時間はかかりますが

丁寧に作業してくれます。

 

例えば、足付けとマスキング。

 

何か、内製工場のパートの

おばちゃんみたいな作業ですが、

その他にも調色も、

時間がかかってもいいから

これだけやっとけみたい作業を振ると、

機嫌よくやってる。

 

こっちからしたら、

作業は完全に分けてるんですが

本人は気分よくやっているので、

こちらも助かるし、

バイトさんもいい感じで

作業が出来るため、

winwinなわけです。

 

 

考え方次第で使い方が変わる

ダメ認定するのは簡単ですが、

その時に自分の考えを思い返してみると、

中々に凝り固まっているように思います。

 

こうでなかったらダメとか、

それはおかしいとか。

 

そういう目で他人を見ると、

ダメなところばかり見えてしまいます。

それは、作業をチェックする時は

いいですけど、バイトさんのような人を

扱う事を考えた場合、

直ぐにダメ認定を出すことしか出来ず

『あいつはアカンわ』

で終わってしまう。

 

これを確証バイアスというんですが

そうすると、バイトさんのような人を

使うことは出来ないんですよね。

 

使わないんじゃなく、使えないわけです。

 

自分の形に凝り固まってたら人は使えない。

 

例えば、同じ体積の丸いもと

四角いものがあるとして、

丸いものには四角いものは入らんでしょ。

自分の考えが丸だとしたら、

そこに他人の四角い考えはそのまま

入れようとしても

やっぱり収まらんわけですよ。

 

だから自分の丸を柔らかくして

または形を変えて

四角い物が入るようにスペースを開ける。

 

そうやって

自分の考えを柔らかく、

考え方を変え、

自己防衛を少なくすることで

自分の考えも、他人の考えも

収めることが出来る。

 

そういう見方を変えるという

柔軟な考え方ができると、上手くいくことも

増えると思うんすよね。

 

今のところ、こんな感じでやってますね。

 

 

あとがき

いややっぱり人をつかうのは難しい。

こっちのストレスが半端ないですからね。

 

大きな会社の部下を沢山率いている人って

もう超人に見えますね。

 

どんなメンタルしてんねん、って。

そういう人はいっぱいいると思いますが

また話を聞いて

勉強させてもらおうと思います。

 

では今日はここまで。

おつかれさまでした(`・ω・´)ゞ

 

 

 

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